PMS(月経前症候群)がつらいFTXが婦人科を受診してみた

「生理前死ぬほど辛いけど婦人科とか空気的に行きづらすぎてムリ」
って思ったことありませんか?
べつにセクシュアリティや性自認で悩んでなくとも婦人科って何かと行きにくい病院の一つですよねえ…

私もご多分に漏れず長らく「行きたくねえ…」と避けていたんですが、
どうにもPMS(月経前症候群)で能率下がるわ辛いわでやってられなくなったので、受診してきました。

「FTXで婦人科受診したくない」という書き込みは時折見かける割に、実際に受診した方のレポートはなかったので以下まとめておきます。
FTX、あるいは性別違和・喪女などなど、婦人科受診にイマイチ抵抗があるという方の参考になれば幸いです。

なお、病院や地域によってかなり違いがあるとは思いますので、「全部の婦人科がこうだ!」というわけではありませんのでご承知おきください。

婦人科特有の受診前のハードル例


そもそも、婦人科の受診って「自分の身体は女性で、性自認も女性」なシス女性ですら、抵抗があるものとして知られています。
なので、受診率を高めようと検診クーポンを配ってみたり行政も色々試行錯誤しているようです。

性自認・身体性ともに女性(シスジェンダー女性)の場合の受診前ハードルは、おおむね以下のような内容でしょう。

・しばしば産科とくっついてることもあって「幸せ家族計画」的な空気がして行きづらい
・誰かとセックスしたことある人が行くとこっぽいイメージがあるのでそういうのと無縁だと行きづらい
・内診(女性器に棒とか突っ込んで検査するやつ)されたらと思うと行きづらい


…ようは、「シスヘテロ女性でかつ恋愛のパートナーがいて、子供を作ることに積極的」みたいなタイプ以外には
寄り付きづらいイメージがあるという感じですね。

これに、性別違和を持っている人間特有の行きづらさを追加してみます。

(リスト)
・「女性を診る病院」の印象が強すぎて、「自分を女性と思っていない人間が行ってもいいのか…?」というためらい
・医師や看護師からフツーの女性扱いされるかもしれないから嫌だ
・身体性と性自認が乖離しているためシス女性以上に内診が恐怖

こんなところでしょうか。

婦人科は実はかなり居心地・空気に配慮している


では順に行きづらさの内容と実態を照らし合わせていきます。

まず、病院の雰囲気ですが、見出しの通りです。
婦人科に掛かる層であるシス女性の大多数に最適化しているためか、実は無茶苦茶「居心地がいい」場所でした。
BGMもですし、待合のイスもちょっとおしゃれな感じです。
トイレも綺麗だし、「清潔感」を大事にしていることが伝わってきます。

でもこれって、別にどんな患者でも嬉しいですよね。
田舎の古い病院であったりするとまた状況は異なるかもですが、都市部の比較的新しいクリニックなどではこのあたり、かなり配慮されています。

なので、特に自分から言い出したり暴れたり(?)しない限り、「性自認が女性じゃないから…」と受診を避けるのはもったいないです。
「身体性が「女性」なら誰でも患者になっていい病院なんだ」と思っておくと、多少気が楽になりますよ。

……ただ置いてあるパンフレットが我々とは全く無縁そうなものばかりなのはまあ、ご愛嬌ということで…
子作りだの性交だの以前に人付き合いが希薄すぎるんですが…

「女」扱いされる部分もあるが無理に表明は求められない


次に診察ですが、こちらも雰囲気同様かなり気を使っているのだろうなぁという感じでした。
どう辛いか、どのような症状か、いつから辛いかみたいなことが話の中心です。
(治療しに来てるんだから当然っちゃ当然ですが)

ただし、ふとした瞬間に「女扱いされる」のは避けようがないですね。
特に、外見を中性or男性にしていないタイプの人間だとどうしようもないです。
マイノリティフレンドリーな婦人科とかあったらいいのになぁと切に願っているところ。

「女扱い」される例としては「将来子供が欲しいと思った時に~」とか、問診の際の性交云々の質問とかですね。
「いやその予定はほぼゼロなんですって…」とか「実はFTXなんで…」とかわざわざ言うのも面倒なので、そこらへんは流しておきましょう。
流せそうもない程しんどい場合は、落ち着いてから受診する方がいいです。

流せる所は流して、戦略的に病院を活用するが吉。
「わからない」と症状の辛さって増してくるもので、医師という専門家から詳しい話を聞くだけでも軽減したりするものです。

漢方薬の効果の程


診察の時に、「漢方薬でとりあえずためしてみたいです」という話になったので、初回は漢方薬を処方してもらって帰りました。
「加味逍遥散(かみしょうようさん)」という、PMS対策にしばしば使われているものです。

私の場合、最初は効果薄いなぁという感じだったんですが、3ヶ月くらい目から効果を感じられるようになりました。
…が、肝心のメンタル不調にはあまり効果が見られず、他のメンタル系の薬を併用して対処しています。

平均してPMSでメンタル不調になっている日数があきらかに短くなりました。
副次効果として月経日数の短縮も起きてます。

医師の先生によると、「漢方薬は軽減させるものでしかないので、全てフラットな状態を維持したいならピルの方が向いています」とのこと。
どういう状態を目指したいのか、あらかじめ考えておくとスムーズに受診できますよ~

「内診」はされない場合も


次は「受診のハードル」になっている内診について。
診察とは言えなんでいきなり穴に何か突っ込まれなあかんねん!と思うとやっぱり行きたくなくなりますよねぇ…

その辺りの心理についてはyuhka-unoさんの記事に全面的に賛同です


で、この内診ですが、最初に私が受診しに行った時はされませんでした。

異常がないか調べるためにエコーだけ受けてくださいとのこと。
それでもまあ、ぬるぬるした何かで生腹まさぐられることに変わりはないんですが…

ただし採血はされます


これも病院次第とは思いますが、初回は採血されました。
今後の治療方針に使うため仕方ないらしいですが、数日痛かったです…

「体調不良なんですよね~」「お薬だしときます」で終わると楽観的に受診したんですが、そうは問屋が下ろさなかった。
なので、採血されることは念頭に置いてから予約を入れましょう。
その場で急に「血抜きますから」って言われるとビビりますからね…

受診にかかる費用


初回は念のため一万円くらいは持って行っておくと安心です。
というのも、エコーやら採血やらが結構なお値段のようなので…

ただし、二回目以降はそこまでかかりません。
再診+漢方一種で月2500円くらいです。
(漢方に加え、メンタル系の薬も出してもらうともう少し値段が上がる)

症状が安定してきていると、頼めば2ヶ月分処方してもらえたりもするので、毎月の通院費は多少浮く場合もあります。

それでもやっぱり受診をすすめる理由


色々ぶっちゃけ話を書いたので「なんだよ結局婦人科って怖いじゃねーかよ!」と思った方もいるかもしれません。
実際行くまではかなり抵抗ありましたし、採血は痛かったです。痛かったです(二回目)。

でも、2500円ちょろっとで毎月の不調が良くなるなら行った方が絶対に良い。
合う薬に出会えるかどうかはありますが、胸の張りなど身体面に出ていた症状がものすごく軽くなり、PMSに煩わされることも減りました。
また、前述のとおり副効果として生理日数自体も短縮され、痛み止めがほとんど要らなくなりました。

特に、PMSの場合は精神科よりもまず婦人科への受診をすすめます。

正直な話をすると、精神科よりも婦人科の方が親身に相談に乗ってくれたんですよね。
待たされる時間も少ないですし、費用も少なく抑えられます。
あきらかに重症で実害が出ているレベルだと精神科へ行くしかないのかもしれませんが…
薬を必要とするレベルのPMSでも婦人科でなんとかなってしまう場合は、わざわざストレスのかかる精神科に行く必要性が薄いんですよね。
メンタル症状も、PMSによるものであれば婦人科でメンタル系の薬を処方してもらえるので、
私の場合は現在婦人科のみでなんとかなってしまっています。
今後どうなるかはわかりませんが。

ちなみに、あらかじめ原因がPMSっぽいなとわかっている場合は、サイト上にPMS対応と明記している病院を選ぶといいです。
ある程度選べるような規模の都市で、サイトがない・更新されてないタイプの病院は避けた方が無難。
とりわけ、私のような電話嫌いのコミュ障には再診時にネット予約ができる病院がオススメ。めちゃくちゃ便利です。
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